ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「合言葉」を中国語では?

風の谷のナウシカ」の中で
合言葉を言う場面があります。

風の谷の少年が
ドアの入り口で合言葉を言う場面です。

そもそも合言葉って
この時代に使う機会ってあるんでしょうかね。
指紋認証とか顔認証とかパスワードとか、
そういう時代なので
「合言葉」という言葉すら
今どきの若い子は知らないのでは?
なんて思ってしまいます。
そんなことないのかな?

私のイメージでは「合言葉」といえば
忍者が壁の内側と外側でヒソヒソと
「山」「川」と合言葉を言い合うような、
そんな場面を思い浮かべます。

子どもの頃とか、
秘密基地で遊んだりするときに
仲間と合言葉を決めて、
それを言い合ったりした記憶もあります。
なんだか昭和的な遊びですかね。

ナウシカ」の話に戻ります。
合言葉が出てきたのは
クシャナが船襲撃から脱出して
風の谷に戻り幽閉されているところで
ユパ様や城おじ達と話しているところに
谷の少年が飛び込んできた場面のセリフです。

少年1:糟了,不好了
     zāo le   bù hǎo le
     大変だ

少年2:喂,没说口令不能够进去
    wèi   méi shuō kǒu lìng bù néng gòu jìn qù 
     おい、合い言葉を言え

少年1:情况紧急,你还啰唆
     qíng kuàng jǐn jí   nǐ hái luō suō 
     急いでいるのに!

少年2:
     fēng
     風

少年1:
     gǔ 
     谷

少年2:进来吧
     jìn lái ba 
     よし

ここでは「合言葉」は
「口令」という言葉を使っています。
「口令」は「合言葉」という意味の他に
「号令」という意味で使うこともあります。

中国語のセリフを直訳すると
「合言葉を言わないなら入ることはできない」となります。

「够」は「足りる」「十分である」
などの意味があり
「能够」で「〜できる」という意味の
助動詞になります。
この「できる」は
「能力があってできる」という意味の他に
「条件があってできる」という意味でも
使えるようです。

不能够」で「できない」となり
「合言葉」という条件が揃わないと入れない、
ということを表しています。

その後のセリフに出てくる「啰唆」は
「話がくどい」「面倒である」「煩わしい」
などの意味があります。
「緊急事態なのに、煩わしい」となります。

最後の「よし」は「好吧」とかなりそうですが
吹き替え、字幕ともに「进来吧」となっています。


この合言葉の部分のやりとりの字幕は
こうなっています。

少年1:大事不好了
     dà shì bù hǎo le
 
少年2:说暗号
     shuō àn hào 

少年1:事情很紧急啊
     shì qíng hěn jǐn jí a 

「風」「谷」以下は同じなので省略します。

「合言葉」の部分は「暗号」となっています。
中国語の「暗号」は日本語と同じく
「暗号」の意味があり
他にも「合図」「サイン」などの意味でも
使われます。


「合言葉」を表す中国語は他にも
「口号」「暗语」「密码」などがあります。

「口号」は「スローガン」の意味でも使われ
「合言葉」で使う場合は、
昔の時代の戦闘中に使うような合言葉などを
指すようです。

「暗语」は「合言葉」の他に
特定の集団の中で使われる「隠語」「符丁」
という意味にも使われます。

「密码」は「暗号」「コード」など。
「パスワード」という意味でも使われるので
1番目にする機会が多いかもしれませんね。


「合言葉」なんて言葉
あまり使う機会はないと思いますが
「暗号」「コード」「パスワード」などは
使う機会がありそうですね。

ちなみに「ダ・ビンチコード」の中国語名は
「达・芬奇密码 dá fēn qí mì mǎ 」で
「密码」が使われています。



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