ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

気になるあのセリフは・・・

ジブリ映画は
どの作品にも名言がありますよね。
あのセリフ、中国語では
どうなってるんだろうっていうの
いっぱいあります。

例えば
トトロ→「まっくろくろすけ出ておいで〜」
ポニョ→「ポニョ、人間になるー」
ラピュタ→「バルス
紅の豚→「飛ばない豚はただの豚だ」
ナウシカ →「そのもの青き衣をまといて・・」
などなど。

千と千尋」を吹き替えで初めて見るときに
「あのセリフは何ていうのかな」と
一番気になったのは例のあのシーンでした。

オクサレ様のトゲが抜けて、
すっきりした後の一言。

よきかな・・

なんともインパクトのあるシーンですよね。
オクサレ様が実は河の神だったと
判明しましたが
それまでのドロドロから一変して
登場したそのビジュアルはとても印象的。
しわしわの顔だけがポカーンと浮いて、
ある意味ドロドロの時よりちょっと怖い。。

この部分の中国語、こうなってます。

 太棒了
 tài bàng le

日本語のセリフは
優しいおじいちゃんがささやく様に
「よきかな・・」と言っている様な感じですが
中国語の方は
威厳のあるおじいちゃんが少し力強い声で
「たーいぱーんらー」
と言っている様に聞こえます。
どちらもいい感じだと思います。


「棒bàng」は、ふつうに長い「棒」の意味の他に
「素晴らしい」という意味があります。
「太棒了」で「大変素晴らしい」となります。

日本語の「よきかな」も
正直意味がわかりづらいですよね。
私は「あー良かった」みたいな意味合いかと
思っていましたが、
どうやら相手を賞賛する言葉の様ですね。
千尋に対してか、湯屋の皆に対してか、
「よくやった、素晴らしかったぞ」
というような意味合いで褒めているようです。


もう一つ、気になるセリフ。
千尋が湯婆婆に
「働かせてください」とお願いする場面。
千尋がしつこくお願いするので
湯婆婆はとうとうキレてしまいこう言います。

だ〜ま〜れ〜

この「だ〜ま〜れ〜」のセリフ、
これもまたインパクトありますよね。
湯婆婆が離れたところから飛んで来て
あの迫力ある顔が目の前に迫り来る、、
千尋にしてみたらホラーだったと思います。

このセリフ、中国語ではこうなっています。

你给我住口
nǐ gěi wǒ zhù kǒu

「住」は「居住する」の意味の他に
「止まる、止める」という意味もあります。
「住口」で「話をやめる、口を閉じる」という意味になります。

言い方としては
「に〜げいうぉ〜じゅ〜こ〜!!」
って感じでしょうか。
中国語版でもなかなか迫力があります。

このあと
「なんであんたみたいな子を
雇わなきゃいけないのか」
ということについて
湯婆婆がすごい勢いでまくし立てるのですが
「死ぬまで働かせてやろうか」のセリフなんて
悪い魔女の感じが前面に出ていて圧巻です。

この中国語吹き替え版、
なかなか声優さん、いい感じです。
一昨年に中国で公開された吹き替え版は
ちょっと評判がイマイチみたいですが
(私は見てませんが・・)
こちらはどの役もイメージ通りで
違和感なく聞くことが出来ると思います。

この「だ〜ま〜れ〜」以外にも
湯婆婆は中国語でたくさんの名言を
残してるように思います。
それはまたおいおい紹介していけたらと
思います。