ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「ナウシカ」に出てくる動物と虫

ナウシカ」の登場人物の中には
動物や虫も多く登場します。
動物や虫は「人物」ではないですが。

ナウシカ」に出てくる動物って言ったら
キツネリスの「テト」ですよね。
ナウシカの相棒みたいなもんです。

 キツネリス 狐松鼠 hú sōng shǔ 

「狐」はキツネで「松鼠」はリスです。
キツネは「狐狸 hú lí 」とも言うようです。
キツネタヌキ?
ちなみにタヌキは「狸 lí」です。
「キツネリス」ってなんだかいそうですが
架空の動物なんですよね。

 テト 迪多 dí duō

こちらは音から当てて作られています。
この中国語での発音、とても違和感を感じます。
日本語で「テト」と言えば「テ」が高くて「ト」が下がっていく発音ですが
中国語では「↗︎」「→」なので、ナウシカ
つぶやくたびになんかムズムズします。

テトっていつ名前をつけたんでしょうね。
「ユパ様、この子私にくださいな」の時は「它 tā 」と呼んでいて
その日の夜には「テト」と呼んでいました。
「今日からあなたの名前はテトよ!」
みたいな場面がありそうな気がしたけど
なかったですね。。。


ユパが連れているラクダのような、
鳥のような、不思議な動物。
「トリウマ」という鳥類らしいですが
空は飛べないようです。
もちろん架空の動物です。
2頭連れていて、
名前は「カイ」と「クイ」です。

 カイ 卡伊 kǎ yī 
 クイ 古伊 gǔ yī 

ちなみに、
この名前が出てくるナウシカのセリフ、
「カイにクイ、私を覚えてる?」
というセリフなのですが
中国語だとこうなっています。

古伊,卡伊,还记得我吗?
gǔ yī   kǎ yī   hái jì de wǒ má  

「クイ、カイ」という順番で言っていて
なんでかなーっていう素朴な疑問。
日本語と順番が逆なんです。
字幕でもこの順番だったので
ちょっと不思議に思いました。
特に意味はないのかもしれませんね。


次は虫の名前です。

 王蟲(オウム) 王虫 wáng chóng 
 ウシアブ    牛虻 niú méng 
 大王ヤンマ  大王蜻蜓  dà wáng qīng tíng

「ウシアブ」は
トルメキアの船が墜落したときに
ガチガチ言ってた虫です。
ナウシカが虫笛を使って森に帰してあげました。

大王ヤンマは長細い虫で
バージを救出して腐海に不時着したときに
空いっぱいに飛んでた虫です。
「大王ヤンマは森の見張りよ」という
ナウシカのセリフがあります。

最初のシーンで
「こいつが羽虫にさらわれたのを
人の子と間違えてな」
というテトを救出した時のことを話す
ユパのセリフがありますが
この「羽虫」も中国語では「大王蜻蜒」
と訳されていました。
同じなのかな?
虫は詳しくないのでよく分かりません。


最後は、動物でも虫でもない物ですが・・
アスベルが「長靴いっぱい食べたい」と言ったアレです。

 チコの実 奇可果 qí kě guǒ 

風の谷の女の子達が
ナウシカのために集めて渡したものです。
ナウシカはポリポリと無表情で食べてますが
アスベルが一口食べた時の顔ったら(笑)
どんな味がするんだろうって、興味津々です。
「チコの実」は架空の実のようですね。

「奇可」は音ですが
「奇」は「奇妙な味」をイメージさせますね。
「果」は「果物」を表します。

それにしても「長靴いっぱい」って
すごい表現ですよね。
ちょっとアメリカンジョークっぽい匂いを
感じるのは私だけでしょうか。
私はこのセリフ、
「バケツいっぱい」だとずっと思い込んでて
この場面を話題に出したりモノマネしたり
するときは「バケツ」と言ってました(汗)


ナウシカ」に出てくる動物や虫は
架空のものばかりなので
中国語の翻訳担当の方も頭を悩ませたかもしれませんね。