ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

あかちゃんをあやす言葉

あかちゃんをあやす言葉
日本語だったら「いい子いい子」とか
「よしよし」とか
そのあたりだと思いますが
中国語ではどのように言うのでしょうか。

湯婆婆が坊のことを
やたら猫っかわいがりしていますね。
千尋や従業員たちに対する態度との
ギャップが凄すぎて
ちょっと引いちゃうくらい、
坊のことを可愛がっていますよね。

そんな場面で、
湯婆婆は坊に対してどの様な声かけを
しているのでしょうか。

まずは千尋が湯婆婆の部屋で
「働かせてください」とお願いする場面です。
途中で坊が泣き出して、
湯婆婆があやしに行きます。

不要这样闹啊
bú yào zhè yàng nào a
ああやめなさい

你怎么了啦
nǐ zěn me le la
どうしたの

我马上过来
wǒ mǎ shàng guò lái
今すぐ行くから

你乖乖
nǐ guāi guāi
いい子でいなさいね

等一下我马上就来
děng yī xià wǒ mǎ shàng jiù lái
ああちょっと待ちなさい

乖乖
guāi guāi
ねっねっ

你乖乖喔
nǐ guāi guāi wō
いい子だから

来,
lái   guāi
ほらほら

一つ言えることは
あやすメインの言葉が
「乖」であるということですね。
これは一般的にそうなのか、
「湯婆婆の場合は」ってことなのかは
分かりませんが。

「乖」は形容詞で「賢い、聞き分けが良い」
などの意味があります。
「乖乖」と重ねることで
「お利口さん、いい子」のような
幼児への呼びかけの言葉になる様です。

それにしても、連発しまくってますね。
でもわかる気がします。
日本人だって、泣いてる赤ちゃんに
「いい子いい子」と連発しますよね。
あれの中国語版だと思えば不自然ではありません。

とは言っても、日本語のセリフの
「ねっねっ」や「ほらほら」など
「いい子」にあたらない部分まで「乖」を
使っているので
中国語の方の「乖」の方が最強かもしれません。


もう一つの場面。
カオナシの正体に気付いて湯婆婆が
従業員たちに怒っているシーンのあと
坊をあやす言葉が出てきます。

宝宝又不睡在床上了

bǎo bǎo yòu bú shuì zài chuáng shàng le
もう坊はまたベッドで寝ないで

对不起对不起
duì bu qǐ duì bu qǐ
ああごめんごめん

你乖乖睡觉不吵你了
nǐ guāi guāi shuì jiào bù chǎo nǐ le
いい子でおネンネしてたのにね

婆婆有事要去忙了
pó po yǒu shì yào qù máng le
バーバはまだお仕事があるの

宝宝乖乖睡觉
bǎo bǎo guāi guāi shuì jiào
いい子でおネンネしててね

こちらでも「乖乖」が出てきますね。
「乖乖睡觉」という言い回しが2回出てきます。
「睡觉」は「眠る」という動詞なので
「乖乖睡觉」で「いい子でネンネ」ですね。

「吵」は
「うるさくする」「騒ぐ」などの意味があり
「不吵你了」で
「もううるさくしない」「もう邪魔をしない」
という様な意味合いになります。
「起こしちゃってごめんね〜もう邪魔しないからね〜」というような感じですね。


実は千尋も坊に対して「乖」を使っています。
「一緒に遊ばないと泣いちゃうぞ」と言って
千尋を困らせている場面です。

等一下,乖

děng yī xià   guāi
待って、ね

你是乖好孩子

nǐ shì guāi hǎo hái zi
いい子だから

「乖乖」の2個使いではありませんが
「乖」を単独で使っていますね。
「いい子だから」のセリフは
「好孩子」だけでも良さそうですが
あえて「乖」を入れて小さい子をあやす感じを出しているのかもしれません。


日本語でもあかちゃんをあやす時は
「いい子」「ねんね」「どうしたの?」
のあたりがあればなんとかしのげそうなので(ホントはそんなことありません!!)
中国語でも「乖乖」「睡觉」「怎么了」の
3つをとりあえず覚えておいたら
あかちゃんがいる場面でもなんとかなるかもしれませんね。