ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

間違えた時に使う言葉

間違えた時に使う便利な言葉があります。
「错 cuò 」という形容詞で
「正しくない」「間違っている」
という意味があります。

「動詞+错+了」の形で使われることが多く、
 写错了 xiě cuò le  書き間違えた
 听错了  tīng cuò le  聞き間違えた
このように使われます。

この場合「错」は
結果補語としての役割を果たし
「動作」を行った結果間違えた、
と言うようなニュアンスになります。

「結果補語」って聞くと
私なんて苦手意識が先に来ちゃって
ハードル高いな〜とか思っちゃいますが
ここはあまり深く考えず、
フレーズで覚えっちゃったらいいかもしれません。


千と千尋」の中のセリフでは
このように使われていました。

まずは千尋のお父さんのセリフです。
車で道に迷った場面です。

奇怪?
qí guài
あれ?  

难道走错路了吗?
nán dào zǒu cuò lù le ma
道を間違えたかな? 

「走路」は動詞で
「歩いて行く、道を歩く」
のような意味があります。
状況としては車を運転しながらのセリフなので
あれ?と思いましたが、
「道を行く」と言うような意味合いで
使われているのかもしれません。

「走错路了」で「道を間違えた」となります。
「走路」は離合詞なので、
結果補語は間に入ってきます。
こういうのがややこしくて苦手です(涙)


次はリンのセリフです。
千尋を湯婆婆のところへ連れて行く途中の
エレベーターの場面です。
おしら様がエレベーターに乗ってきたときの
セリフになります。

你大概弄错了
nǐ dà gài nòng cuò le
お客様

这个电梯不上楼的
zhè ge diàn tī bú shàng lóu de
このエレベーターは上へはまいりません

请您搭别的电梯
qǐng nín dā bié de diàn tī
他をお探しください

「弄错了」の「弄」は「する」「いじる」など
いろいろな意味合いがあるのですが
具体的な動作を示す動詞の代わりに
使われることがあり、
種々の意味を示すという便利な動詞なんです。

ここでは
「エレベーターに乗る」という動作を示し
「弄错了」で「乗り間違える」
という意味を表しています。

セリフの1行目の
「你大概弄错了」というセリフは
「お客様、おそらく乗り間違えてますよ」
という意味になると思うのですが
実はその部分、
日本語のセリフにはありません。
分かりやすくするために、
中国語の方は付け足したんでしょうね。


最後に釜爺のセリフです。
千尋に電車の切符をわたして 
六つ目の沼底という駅で降りるように
説明している場面です。

釜爺:记好第六站
   jì hǎo dì liù zhàn  
   とにかく六つ目だ

千尋第六站
   dì liù zhàn 
   六つ目ね

釜爺:不要搞错喔
   bú yào gǎo cuò wō 
   間違えるなよ

「搞」は「する」「行う」という意味の動詞で
「搞错」で「間違って行う」「やり間違える」という意味合いになります。
「不要」をつけて
「やり間違えないように」となります。
この場合はやってしまったことを
言ってるわけではないので
「了」はついてません。


中国語を勉強していたら
「言い間違え」「書き間違え」「聞き間違え」は日常茶飯事なので
このフレーズを覚えて
何か間違えた時は独り言のように
つぶやいてみようと思います。

「哎呀!我写错了!」