ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「いつか」という意味の「总有一天」

中国語で「总有一天」という言葉があります。
「いつか」という意味で使われます。

「总」がなくて「有一天」だけでも
「いつか」という意味で使われます。
ニュアンス的に違いがあるのかどうかわかりません。。

「总」は「いつも」「ずっと」「結局は」
などの意味があるので
「ずっと継続した想いが最終的には
こうなる(なりたい)」
っていうような意味合いを持つ「いつか」
なのかな?と、勝手に解釈してみました。
違ったらすみません(汗)


千と千尋」の中ではこの「总有一天」は
2回セリフで使われていました。
どのように使われていたのでしょうか。

まずはハク のセリフです。
透明になりかけた千尋に、
この世界の食べ物を食べさせて
なんとか透明化を回避したあとの会話です。

千尋我爸跟我妈呢?
   wǒ bà gēn wǒ mā ne  
   お父さんとお母さんは?

  他们不会真的变成猪了吧

   tā men bú huì zhēn de biàn chéng zhū le ba
   どこ?豚なんかになっていないよね?

ハク :不急
   bù jí
   今は無理だけど

  总有一天你会见到他们的

   zǒng yǒu yī tiān nǐ huì jiàn dào tā men de
   必ず会えるよ

気になるポイントが
お父さんとお母さんのことを
「我爸跟我妈」と言ってることです。
「我爸爸跟我妈妈」をあわてて言って
省略しちゃったかな?と思ったら
「爸」とか「妈」って普通に一文字でも使うんですね。

別の場面でハクが
「小千的爸妈」と言うセリフもありました。

日本語の「今は無理だけど」の部分は
中国語では「不急」となっています。
「急がない」という意味になるので
「焦らないで」のようなニュアンスですかね。
「焦っても今は無理だよ」っていう解釈なら
日本語のセリフとは言い方の違い、
とも言えそうです。

そのあとですね。
「总有一天」が出てきます。
直訳すれば「いつかあなたは彼らに会うことができます」となります。

「总有一天」は文頭に来ることもあれば、
主語の後に位置することもあります。
どちらでも大丈夫なようです。



もうひとつはリンのセリフです。
オクサレ騒動のあと
ベランダでリンと千尋が話す場面です。

我总有一天要去那个城镇
wǒ zǒng yǒu yī tiān yào qù nà gè chéng zhèn
おれいつかあの町に行くんだ

我一定要离开这里
wǒ yī dìng yào lí kāi zhè li
こんなとこ絶対にやめてやる

リンの一人称って「おれ」なんですね。
でも違和感ありませんが。

「总有一天」は主語の後に来てますね。
「城镇」は「都市」や「町」を表します。
「いつかあの町に行きたい」となります。

このベランダでのシーン、とても好きです。
千尋が入り込んだこの不思議な世界が
湯屋だけの小さな世界ではなく
遠い街があったり、夢を抱いてる人がいたり
そんな大きな世界観を感じさせるシーンです。

まさに「总有一天」がピタリと合う場面だなーと。

「いつか・・」と夢を語ったり
行ってみたい場所
食べてみたいものを伝えたり
「いつかまた会いましょう」と言ってみたり
「总有一天」を覚えておくと
なんだか素敵な会話ができそうな気がします。