ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「ベスト・キッド」で中国語を学ぼう!

またまた「ベスト・キッド」の話です。
前回「ベスト・キッド」のリメイク版の
魅力について語らせていただきました。

映画の話「ベスト・キッド」


実はツタヤで借りて見たあと、
あまりにも好きすぎて
中古でブルーレイを買っちゃいました。
なので好きなときに好きな場面を
見られるわけです。

「中国語」という観点から見ても
なかなかおもしろい作品です。

前回も触れましたが、
アメリカから中国へ向かう飛行機の中で
一生懸命中国語を勉強する場面は
なかなか微笑ましいです。

ちなみに機内で練習していたのはこの2つです。

 你好吗? nǐ hǎo ma
 お元気ですか?
 你叫什么名字? nǐ jiào shén me míng zi
 あなたの名前はなんですか?

主人公の少年がのちに好きになる女の子に
この二つの言葉を使って声をかけますが
発音がダメダメで「それ何語?」とか
言われちゃいます。


カンフーを教えるジャッキーチェンは、
主人公の少年のことを
「シャオドレ」と呼びます。
字幕でも「シャオドレ」と訳されています。
その少年の名前はドレ・パーカー。
「シャオ」は中国語をやってる人なら
わかるかもしれませんが
そうでない人は「何?」ってならないのかな?と思いました。

千と千尋」でも出てきましたね。
「千」のことを「小千」、
「リン」のことを「小玲」と呼ぶ、
あのシリーズです。
年上や目上の人が
下の人を親しみ込めて呼ぶときに
名前一文字に
 小 xiǎo
をつけて呼ぶことが多いのです。


途中で七夕のお祭りに行く場面がありますが
「七夕祭り」のことを主人公親子は
「チーシーフェスティバル」と呼んでいます。
その「チーシー」に当たる部分が
 七夕 qī xī
で、やはりきちんと発音できていないので、
日本語字幕では「たなぼた」とか「たなぶた」とか訳されてました。

この七夕のお祭りもステキでした。
ジャッキーが「中国のバレンタインだ」
と説明していましたが
そうなんですね、初耳でした。

調べてみたら、
中国にはバレンタインが年に2回あるらしく
2月14日と七夕の両方ともそうらしいです。
バレンタインは中国語で
 情人节 qíng rén jié
と言います。
恋人の日」という意味らしいです。
しかも、日本とは違って男性から女性に
プレゼントを送る日みたいですよ。
なるほど、確かにシャオドレは女の子に
CDをプレゼントしていました。


物語の中ごろで
「明日は稽古は休みだ」とジャッキーが言い
「なんで?」と少年に聞かれて
「ウージービーファン」
とジャッキーは答えます。

この「ウージービーファン」
物极必反 wù jí bì fǎn 
と書きます。

成語で
「物事は極まれば必ず逆方向に動き始める」
という意味になります。
なんだか小難しいですが、
ジャッキーはこのように説明していました。
「やりすぎはよくない」
簡単に言えばそういうことなんでしょう。

これまたシャオドレ君は好きな女子に得意げに
「ウージービーファン」
をめちゃくちゃな四声で披露して
「何?」と言われてしまいます(笑)


購入したブルーレイは
日本人向けに作られたものなので
残念ながら中国語字幕はありません。
でも、特典映像の中に
中国語講座」というのがありました。
劇中に使われる中国語を紹介するような
初心者向けの簡単なものですが。

中国語部分はわりと聞き取りやすいように
感じました。
もちろん聞き取れない部分も多いですが
何度も繰り返し聞くたびに、
中国語の新しい発見がありそうです。

ジブリもいいですが、
たまには実写映画もいいですよね。