ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「ひどい!」の中国語

風の谷のナウシカ」の中で
「ひどい!」というセリフがよく出てきます。
いろいろな場面でひどい仕打ちが出てくる話なので当然の流れかもしれませんが。

中国語ではこの「ひどい!」は
どのように言うのでしょうか。

まずは、トルメキア軍が侵略してきて
クシャナが谷の人々の前で演説している場面で
大ババ様が割り込んで話出し
それをクロトワに制されて
大ババ様が「殺すがいい」と言ったあとです。

大ババ:就像你们杀了基尔一样
    jiù xiàng nǐ men shā le jī ěr yī yàng
    ジルを殺したように

ミト:基尔陛下
   jī ěr bì xià
   ジル様が!

村人:太过分了・・
   tài guò fèn le
   なんてひどい!

「なんてひどい」が
「太过分了」となっています。
「过分」は「行き過ぎている」「極端だ」
という意味の形容詞です。
「太〜了」は「あまりにも〜すぎる」
という表現です。
「あまりにも行き過ぎている」という意味から
「なんてひどい」のニュアンスになるんですね。


次はナウシカのセリフです。
アスベルとペジテへ向かい
ペジテの人々が蟲で街を襲わせたと知った時のセリフです。

那攻击培吉特的也是你们自己人
nà gōng jī péi jí tè de yě shì nǐ men zì jǐ rén
ぺジテを襲わせたのもあなた達なの?

你们太过分了
nǐ men tài guò fèn le
なんてひどいことを

「なんてひどい」に主語がついて
「あんたたちはなんてひどいの!」
ってなります。
日本語は主語が省略されてますね。


次は王蟲の群れを見つけて、
その先に照明弾を撃ったら
王蟲の子をぶら下げたペジテの船を
みつけた時のセリフです。

ミト:那是什么东西啊
   nà shì shén me dōng xi ā 
   なんだあれは?

ナウシカ简直太过分了
     jiǎn zhí tài guò fèn le
     ああっ!なんてひどいことを

「简直」は「全く〜だ」「実に〜だ」
という意味の副詞です。
「太〜了」で程度が甚だしい事を表してる上に
「简直」でさらに強調されているので
本当にひどいんだってことが言いたいんだと
思います。

このセリフは字幕だとこうなっています。

真是太过分了
zhēn shì tài guò fèn le

吹き替えの言い方と表現は違いますが
字幕でも「真是」がついて強調されています。


最後は日本語にないのに
中国語では追加されてるセリフです。
トルメキアにナウシカが人質に
取られることになり
城オジ達が文句を言ってる場面です。

ミト:你竟然连公主都要带去培吉特・・
   nǐ jìng rán lián gōng zhǔ dōu yào dài qù péi jí tè  
   しかし姫様をペジテへ連れて行くなど

ゴル:五名人质加上炮艇粮食
   wǔ míng rén zhì jiā shàng pào tǐng liáng shí
   人質5人にガンシップに食糧とは

   太过分了吧
   tài guò fèn le ba 

ゴルのセリフで、日本語の方は
「人質5人にガンシップに食糧とは」
で終わってますが
中国語はその後にセリフが続いています。
あれもこれも取られることになり
この状況になげいているので
「なんてひどいんだ」っていう言葉が
違和感なく追加されています。


「太过分了」という言葉は
いろいろな場面で使えそうですね。
「过分」を使って他の言い方もできます。

你们好过分 nǐ men hǎo guò fèn 
あなたたちはひどいです

多么过分的人 duō me guò fèn de rén 

なんてひどい人だ

あんまり他人にむかって
「ひどい」とか言いたくないですけどね。
この言葉を使うような状況にならないことを
祈りたいです。

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