中国で買った犬の本
以前、中国に滞在していたときに
「犬」の本を買いました。
動物が好きなので、
犬とか猫の本を何冊か買ったのですが
そのうちの一冊です。
表紙には「宠物宠养丛书」と書いてあります。
「宠物」は「ペット」
「宠养」という言葉は
辞書には載っていないのですが
「宠」が「溺愛する」、
「养」が「飼う」なので
「可愛がって飼う」というような意味に
なるのかな?
「丛书」は「シリーズ」という意味なので
「宠物宠养丛书」で「ペット飼育シリーズ」
みたいなニュアンスでしょうか。
そのシリーズの「犬」ということですが
中国語で犬と言ったら
「狗」を使うのが一般的ですよね。
「犬」は昔の書き言葉で使われたり
職業犬の時に使われたりするようですが
(警察犬→警犬、猟犬→猎犬など)
単独で「犬」を使うことは
あまりないようなので
この本の表紙に「犬」と表示されているのには
なんらかの意図があるのでしょうか?
なぜ「狗」じゃないのかは謎です。
内容を見ても
「犬的生物学特性」とか
「宠物犬的品种介绍」とか
一貫して「犬」を使っているのが特徴的です。
私が個人的に興味深かったのは
犬種の中国語名です。
いろいろな犬種名が載っています。
チワワ
→吉娃娃 jí wá wá
ポメラニアン
→博美犬 bó měi quǎn
パグ
→八哥犬 bā gē quǎn (巴哥犬 bā gē quǎn)
ラブラドール
→拉布拉多犬 lā bù lā duō quǎn
このあたりは音から取ったんだろうなと
想像がつきます。
アメリカンコッカースパニエル
→美国可卡 měi guó kě kǎ
フレンチブルドッグ
→法国斗牛犬 fǎ guó dòu niú quǎn
オールドイングリッシュシープドッグ
→英国老式牧羊犬 yīng guó lǎo shì mù yáng quǎn
ペキニーズ
→北京犬 běi jīng quǎn
これらは国の名前がついている犬種。
逆にペキニーズは北京からついた名前なんですね。
ダルメシアンがおもしろくて
3通りの名前が記載されていました。
斑点犬 bān diǎn quǎn
达尔马提亚犬 dá ěr mǎ tí yà quǎn
大麦町犬 dà mài dīng quǎn
「斑点犬」は明らかに見た目からですよね。
「达尔马提亚犬」と「大麦町犬」は
音の当て字っぽいですが
「大麦町」は地名みたいで
犬の原産地かと思っちゃいました。
日本原産の犬です。
秋田犬→秋田犬 qiū tián quǎn
狆→日本狆 rì běn zhòng
スピッツ→日本狐狸犬 rì běn hú lí quǎn
スピッツが「狐狸犬」なのがツボでした。
なんで?なんで?って感じです(笑)
他にもたくさんの犬種が載っていて
犬種の中国名と犬の写真を眺めてるだけで
かなり楽しめる読み物だと思いました。
音から取った当て字っぽい名前が
多い印象ですが
中には何でこの名前になった?というような
気になる犬種もあったりして
中国語って本当におもしろいなーと思いました。