ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

戦闘シーンの中国語吹き替え

風の谷のナウシカ」は
ちょこちょこと戦闘シーンがあって
迫力あったり、かっこよかったりしますが
中国語だと何言ってるかさっぱりです。
聞き慣れない単語が多いからだと思います。

戦闘シーンの中国語を覚えても
あまり使う機会はなさそうですが
戦争映画とか見る時に役に立つかもしれませんね。


今回はナウシカ
人質として乗っていたトルメキアの船が
ペジテのアスベルに襲撃されたシーンです。
戦闘と関係ないセリフは一部省略してあります。

ナウシカ是炮艇
     shì pào tǐng
     ガンシップ

兵士1:敌人来袭
    dí rén lái xí
    敵襲

    二号舰中弹
    èr hào jiàn zhòng dàn
    二番艦がやられた

兵士2:采取防御队形
    cǎi qǔ fáng yù duì xíng
    防御円陣

    敌军攻来了
    dí jūn gōng lái le
              敵が来るぞ!
   
    那是培吉特的炮艇
    nà shì péi jí tè de pào tǐng 
    あれはペジテのガンシップです
 
    可恶,三号舰也中弹了
    kě wù   sān hào jiàn yě zhòng dàn le
    くそ、三番艦も食われた

    柯贝特战舰到底在搞什么
    kē bèi tè zhàn jiàn dào dǐ zài gǎo shén me
    コルベットは何をしてるんだ!

無線:三号舰无法操纵,无法操纵
   sān hào jiàn wú fǎ cāo zòng   wú fǎ cāo zòng
   ワレ ソウサ フノウ ワレ ソウサ フノウ 

アスベルのガンシップ登場から
「ソウサフノウ」まであっという間の展開です。
トルメキアは軍事国家と謳いながら
ちょっと弱すぎではない?
っていう驚きの場面ですよね。

「敌人」は「敵」、
「来袭」は「襲う」の意味で
「敌人来袭」で「敵襲」となります。

次の「中弹」は「被弾する」「弾丸に当たる」という動詞です。
この「中」は「真ん中」の意味で使うときは「zhōng」の発音ですが
ここでは「当たる」「命中する」
という意味の動詞として使われていて
「zhòng」の発音になります。

そのあとの「采取防御队形」
日本語では「防御円陣」となっています。
「采取」は「(対策、手段などを)採る、
講じる」という意味の動詞で
「防御队形」は「防御隊形」なので
「采取防御队形」で「防御隊形をとれ」
みたいな感じになります。

そもそも「防御円陣」ってなんなんでしょう。
防御をとるために
円陣を組むということなのかな?
この「円陣」の部分は
中国語ではスルーされてますね。

そのあとの「敌军攻来了」は
「敵軍が襲来した」という意味で
「敵襲」と似たような感じですね。

「可恶」、また出ました。
ナウシカの中ではたびたび出てくる言葉です。
「くそっ」っていう、汚い言葉です(笑)

そのあとの
「三番艦も食われた」の「食われた」は
「やられた」っていうことだと思いますが
中国語では「中弹了」となっていて、
二番艦の時と同じ「被弾した」という表現になっています。

コルベットは何をしてるんだ」の中の
「到底」は「いったい」という意味で
「搞什么」は「何をするの?」という意味で
「在」がついて現在進行形となり
「何をしているの?」となります。

「干什么」や「做什么」と同じ様な意味ですが
 「搞什么」の方が「何やってんの?」
みたいな文句っぽいニュアンスになる様です。
「你到底在搞什么?」で
「あなたはいったい何をやってんの?」
って感じで使えます。

最後の無線からの通信
「ワレ ソウサ フノウ」は
三番艦からの無線の様ですね。
「无法」は「打つ手がない」
「操纵」は「操作する」「操縦する」で
「无法操纵」は「操作不能」となるんですね。

この無線のあと、
燃えて墜落していく三番艦を見て
あのミトの名言が生まれます。

「なんちゅうもろい船じゃ」

あの場面を見て誰もが思うことを
ミトが代弁してくれた感じですよね。

このセリフの中国語吹き替えについては
また別の機会にしたいと思います。