ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

宮沢賢治を中国語で読む

以前、ステイホームの時期に
東方書店で何冊か中国語の本を買ったのですが
そのうちの一冊に「宮沢賢治」の小説があります。

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短編集で、宮沢賢治の短編が15話分
中国語に翻訳されたものです。

なんで宮澤賢治の本を買ったかというと
特に理由はないのですが
とにかく1冊、小説が欲しかったんです。

日本の作家さんの本だったら
日本語版と見比べることもできるし
短編集の方が読みやすいかな、と思ったのと
銀河鉄道の夜」が好きだからっていうのもあります。

文学作品が
中国語でどのように表現されてるんだろう
っていう興味もありました。

表紙の題名はこのようになっています。

宫泽贤治 童话精选集「猫的事务所」
(宮沢賢治 童話コレクション「猫の事務所」)

目次はこんな感じです。

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宮沢賢治の代表作がいっぱいです。
みなさん、
この中で分かったものはありましたか?
それぞれピンインと原題をつけると
こんな感じになります。

大提琴手高修 dà tí qín shǒu gāo xiū 
セロ弾きのゴーシュ
茨海狐狸小学 cí hǎi hú lí xiǎo xué 
(茨海小学校)
银河铁道之夜 yín hé tiě dào zhī yè 
銀河鉄道の夜
风又三郎 fēng yòu sān láng 
風の又三郎
夜鹰之星 yè yīng zhī xīng 
よだかの星
鹿舞起源 lù wǔ qǐ yuán 
鹿踊りのはじまり)
十六夜 èr shí liù yè 
(二十六夜
猫的事务所 māo de shì wù suǒ 
(猫の事務所)
橡子与山猫 xiàng zǐ yǔ shān māo 
(どんぐりと山猫)
搓毒的署长 cuō dú de shǔ zhǎng 
(毒もみのすきな署長さん)
大皮箱 dà pí xiāng 
(革トランク)
奥兹贝尓和大象 ào zī bèi er hé dà xiàng
オツベルと象
好脾气的火山弹 hǎo pí qì de huǒ shān dàn
(気のいい火山弾)
规矩特别多的饭店 guī jǔ tè bié duō de fàn diàn 
注文の多い料理店
蜘蛛,鼻涕虫和狸猫 zhī zhū   bí tì chóng hé lí māo 
(蜘蛛となめくぢと狸)

銀河鉄道の夜」や「風の又三郎
「猫の事務所」「よだかの星」あたりは
漢字から想像できますよね。
「二十六夜」なんてそのままです。

宮沢賢治の作品は、
題名はけっこう聞いたことあるのですが
実際にこの中で読んだことがあるのは
銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店
風の又三郎」くらいでした。

「やまなし」とかは小学生の時の教科書に
載ってましたよね。
私も昔習ったし、娘や息子も音読してたので
馴染みがあったのですが
この短編集には載っていなくて残念です。

いい機会だからと、
この中国語翻訳版を読む前に
日本語版を読んでおこう、と思い
同じような作品が入っている短編集を
図書館で借りてきて読み始めました。
が、、、なんというか、
たまたまあの時期疲れていたんでしょうか。
なんか読み始めると睡魔が・・(笑)

読書は好きなんですよ。
けっこういろいろ読んでいます。
でも宮沢賢治は私には難しかったのかも。。。
なんと、中国語版に行く前に
日本語版で挫折するとは(笑)

とりあえず、読んだことのある
注文の多い料理店
の中国語版を読んでみました。
わからない単語が多すぎな点は置いといて
もともとストーリーを知ってるっ
ていうのもありますが
大体のところは読み取れているように感じました。

多分、単語一つ一つを辞書で調べていたら
すぐに挫折しそうなので
①辞書を使わずに一回通しで読んでみる
②気になる単語を調べてみる
③分からないまたは怪しい単語を全部調べる
っていう感じで、段階的に読んでいったら
いいかもって思いました。

注文の多い料理店」は
①の段階から進んでませんが
そこは一旦熟成させておくとして
大好きな「銀河鉄道の夜」をじっくり
時間かけて読んでみようかな、と思いました。

またいつか、だいぶ先になるかもしれませんが
中国版の「銀河鉄道の夜」について
感想を書きたいと思います。