ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

イモリのクロヤキ

千と千尋」の中で
「イモリ」とか「ミミズ」とか出てきますね。
しかも「ごちそう」的な位置づけで(笑)。
中国語ではどのように言うのでしょうか。


釜爺がリンに頼み事をするときに
イモリを使ってリンの気を引きます。

这个怎么样啊
zhè ge zěn me yàng a
これでどうだ?

烤蝾螈耶 
kǎo róng yuán yé  
イモリのクロヤキ

是上等货色喔
shì shàng děng huò sè ō 
上物だぞ

「蝾螈」は「イモリ」です。
なんだか漢字が難しいですね。
「烤」は「あぶる」という意味です。
「あぶったイモリ」で「イモリのクロヤキ」となります。

「货色」は「商品」「品物」の意味の名詞で
特に種類や品質について言う場合に使います。
「上等货色」で「上等な品物」となります。

このあと、エレベーターで従業員の蛙男に会い
「なんか臭うぞ、人間臭いぞ」と言われます。

リン:是这个味道吧
   shì zhè ge wèi dào ba
   このにおいでしょ

蛙男:碳烤蝾螈,给我
   tàn kǎo róng yuán   gěi wǒ 
   クロヤキ・・くれ〜

先ほどの「烤蝾螈」に「碳」がついています。
「碳」は「炭素」の意味なので
「炭焼きのイモリ」って感じでしょうか。
先ほどと言い方を変えているのはなぜでしょうね。

このあと「ちょっとだけちょうだい〜」
と蛙男に迫られ
リンはパクッと一口で食べてしまいますね。
蛙男は「せめて足一本」とお願いしていたので
この世界ではよっぽどのご馳走なんでしょうね。


リンと千尋は大湯の掃除を任されて
あまりにも汚れがひどいので
薬湯を入れて掃除することになります。

千尋哇!好棒的颜色
   wa   hǎo bàng de yán sè 
   わ〜すごい色

リン:那里面有很多药材
   nà lǐ miàn yǒu hěn duō yào cái 
   こいつにはさ、

   跟晒干的蚯蚓
   gēn shài gān de qiū yǐn 
   ミミズの干物が入ってんだ

蚯蚓」は「ミミズ」
「晒干」は「干物」という意味です。
「晒干」は「干す」という意味の動詞にもなります。

ミミズの干物が入ったお風呂・・・
想像するとちょっと恐ろしいです。。


イモリとミミズは
ちょっと食べたくないですが、
次は食べたい物です。

湯婆婆が千尋が逃げ出したと思って
言ったセリフです。

大猪可以杀来吃了
dà zhū kě yǐ shā lái chī le
親豚は食べごろだろ

做成培根或火腿都可以
zuò chéng péi gēn huò huǒ tuǐ dōu kě yǐ
ベーコンにでもハムにでもしちまいな

「培根」は「ベーコン 」
「火腿」は「ハム」です。

「培」は「土を盛る」「人材を育成する」
などの意味を持ちますが
「培根」 は外来語で、
音から当て字にしてできた言葉でなので
漢字からの意味合いは反映されていません。
中国語にはそのように作られた外来語が
たくさんあります。
「巧克力(チョコレート) 」などもそうです。
「qiǎo kè lì」と発音するので、
音てきには近いですよね。

「ハム」の「火腿」は
音からできた言葉ではなさそうです。
ちなみに「ソーセージ」は
「香肠 xiāng cháng」です。
ハムもソーセージも、
部位からきてる感じがしますね。

美味しそうな食べ物の名前は
スーパーでの買い物や
レストランのメニューでも役立つので
ぜひ覚えておきたいです。