ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「まったくもう!」の中国語

あきれた時とか、
何か不満に思う気持ちがあったときに
ちょっとつぶやきたくなる言葉、
ありますよね。
「まったくもう」とか「ほんとにまぁ」とか。
子育てしていたら日常です。

そんな時、中国語ではこう言います。
 真是的 zhēn shì de
「真是」だけでも同じような意味で使えるようです。

千と千尋」の中でも
セリフで使われていたので
紹介したいと思います。

まずはトンネルの入り口に迷い出た場面。
車から降りていくお父さんを、
お母さんが引き止めようと声をかけたら
千尋まで車を降りていく、というシーンです。

老公,我们回去吧,老公
lǎo gōng   wǒ men huí qù ba   lǎo gōng
あなた、戻りましょう、あなた

千寻,真是的
qiān xún   zhēn shì de
ちひろ、もう

お母さんの舌打ちが聞こえてきそうですね。
あきれた顔が目に浮かびます。

「真是的」で
独立した一つのフレーズのようなものなので
使い方としては簡単です。
言いたいときに吐き捨てるように言っちゃえばいいわけです。


次は湯婆婆と千尋が契約する場面です。

赶快写,真是的
gǎn kuài xiě   zhēn shì de
さっさと書きな、まったく

又开了一个不好的先例
yòu kāi le yī ge bù hǎo de xiān lì
つまらない誓いを立てちまったもんだよ

居然他想工作,我就给他工作做
jū rán tā xiǎng gōng zuò   wǒ jiù gěi tā gōng zuò zuò
働きたい者には仕事をやるだなんて

この湯婆婆の「真是的」は
「さっさと書きな」に対してではなく
「つまらない誓いを立てちゃった」ことに
対しての「まったく」ですね。
自分に対して腹を立てて発した言葉のようです。


次も湯婆婆のセリフ。
カオナシが大暴れしてることを知って
湯婆婆が従業員たちを叱ってる場面です。

真是的,这是怎么搞的?
zhēn shì de   zhè shì zěn me gǎo de
ああっ! まったく何てことだろうね

他根本就是妖怪,无脸男
tā gēn běn jiù shì yāo guài   wú liǎn nán
そいつの正体はカオナシ だよ

まさに、このセリフがぴったり合いそうな
シチュエーションですね。
そのまんまです。


次は最後の場面。
千尋と父母が無事にこちらの世界に戻り
自分たちの車にたどり着いたときです。

父:奇怪
  qí guài
  あれ?

母:怎么了?
  zěn me le
  なあに?
 

父:哎呀!真是的
  āi ya   zhēn shì de 
  ひでえ

  里面也都是灰尘
  lǐ miàn yě dōu shì huī chén
  中もホコリだらけだ

「哎呀」は感嘆詞で
「あれっ」「うわっ」のような
驚愕の意味を表す言葉です。
「アイヤー!」って、中国語の中でよく聞きますよね。

「哎呀」と「真是的」を組み合わせて
「うわっ!まじかっ!」って感じでしょうか。
日本語のセリフでは「ひでえ」です。


「真是的」は誰かに向けて言うこともあれば
1人でつぶやくときにも使えます。
感情を表に出す表現として便利ですよね。

まずはそのようなシチュエーションの時に
1人でつぶやくことから使ってみようと思います。