ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

映画の話「ベスト・キッド」

映画「ベスト・キッド」といえば
名作中の名作ですよね。
大半の人はオリジナル版の方を
思い浮かべると思います。

実は2010年にリメイクされています。
オリジナルが良かったので「リメイクなんて」
とずっと見ないでいたのですが
去年ちょっと、ツタヤで借りて見てみました。

なんというか、思いのほか良かったんですよ。
これは賛否両論あるようなので、
ここからは全くの私個人の主観ということで。

かなり、好きです。

これはリメイクだと思って見るから受け入れられない人もいるかもしれないですが、
まったくの別作品だと思って見たら、
本当に楽しめる作品だと思います。


オリジナル版は舞台はアメリカで
謎の日本人老人が少年に空手を教える話ですが
リメイク版は舞台が中国になり
アメリカから中国へ越してきた少年に
中国人がカンフーを教える、
という設定に変わっています。

何がいいかというと
カンフーを教えるのがジャッキーチェンで
とにかくアクションがすごい。
それから舞台の中国がすごく生かされていて
紫禁城万里の長城武当山など
世界遺産の美しい風景が圧巻です。

主人公の少年はアメリカ人なので
物語の中でも英語を話しますが、
なぜか主人公と深く関わりを持つ登場人物、
例えば仲良くなる友人やライバルの男子、
学校の先生、カンフーの師匠も
みんな英語が堪能っていう設定なのが
なんともご都合主義で笑えます。

でも、それ以外の中国人は
みんな中国語を話すし、
英語が堪能設定の方達も
中国人同士で交わす会話は中国語で話すので
結構な割合で中国語が登場します。

これは中国語学習者には嬉しい設定です。
がしかし、残念なことに、中国語での会話は
字幕がつかないことも多々あり
聞き取れないものは
答えが分からないっていう悲しい面も。

中国語を理解できない少年の傍で
中国人同士が中国語で会話してて、少年は
理解できずポカーンっていう状況の場合は
ストーリー的に字幕は必要ないとみなされて
字幕をつけないんでしょうね。
こちらもポカーンですよ(笑)

見ててニンマリしちゃうのが
アメリカから中国へ渡る飛行機の中で
「ニイ、ハオ、マア」
「ニイチャオシェンマミンツ」
と、母親が中国語を一生懸命勉強してるシーン。
そこからか、とその後の苦労を思い描いてしまいました(笑)

この少年、中国語は全然喋れない設定ですが
好きな女の子にいいとこ見せようと
ところどころドヤ顔で
中国語を話してみせる場面もあります。
その発音は四声がめちゃくちゃで、
案の定通じなくて、
そんなところも微笑ましいです。

後半、少年とジャッキーが
心を通わせるシーンがあって
車のライトが当たって
影絵のような演出になっていて
この部分は何回見ても涙が止まりません。

中国語うんぬんはおいといても
少年の成長する姿はもちろん、
ほんのり甘酸っぱい初恋、師弟愛など
そんなところも美しく描いていて
本当にステキだな、と思いました。

それにしても、
屋台の串に虫がいっぱい刺さったやつを
初恋相手の可愛い少女が
嬉しそうに手に取る姿は
なんともカルチャーショックです。
虫、、、何の虫か気になります。