ナウシカに出てくる成語⑦
「風の谷のナウシカ」に出てくる成語の
第7弾です。
第1〜第6弾はこちらです。
↓ ↓ ↓
ナウシカに出てくる成語①
ナウシカに出てくる成語②
ナウシカに出てくる成語③
ナウシカに出てくる成語④
ナウシカに出てくる成語⑤
ナウシカに出てくる成語⑥
今回はアスベルのお母さんのセリフです。
ナウシカがペジテの船に監禁されていて
アスベルのお母さんが助けに来る場面です。
ナウシカ:请问您是
qǐng wèn nín shì
あなたは?
アスベル母:我是拉丝黛儿的妈妈
wǒ shì lā sī dài ér de mā ma
ラステルの母です
ナウシカ:妈妈
mā ma
お母様
アスベル母:真的很对不起
zhēn de hěn duì bu qǐ
ほんとにごめんなさい
我们的所作所为大错特错
wǒ men de suǒ zuò suǒ wéi dà cuò tè cuò
私たちのしたことはみんな間違いです
「拉丝黛儿」は「ラステル」のことです。
発音による当て字になります。
ラステルとアスベルは双子なので
アスベルの母はラステルの母でもあるのですが
ここで「アスベルの母です」と名乗らずに
「ラステルの母」と名乗ったのには
何か意味があるのでしょうか。
ナウシカがラステルの最期を
看取ってくれた人だと知って
感謝の気持ちも含めて
あえてそう言ったのかもしれませんね。
お母さんのセリフに出てくる
「所作所为」と「大错特错」という言葉、
どちらも成語になります。
「所作所为」は「することなすこと」
「あらゆる行為」という意味、
「大错特错」は「大変な間違い」
という意味です。
このふたつの成語を組み合わせて
「私たちのすることなすことは大変な間違いである」
という意味になります。
自分たちの非を認めて素直に謝罪する姿に
心打たれる場面ですね。
風の谷に王蟲の群れを向かわせ
ナウシカを監禁した
身勝手なペジテの市長とは大違いです。
この部分の字幕でも同じように
このふたつの成語が使われています。
なにげない会話の中に
連続してふたつの成語を入れ込むなんて
ホント、中国語ってレベル高いですね。
日本語の四字熟語だったら
「悪戦苦闘で絶体絶命」
とかいう感じだったらありそうですが
ことわざの連続使用はなかなか難しいかも。
成語は知らなきゃ使えないし
相手の言うことも理解できないので
ひたすら覚えていくしかないですね。
「所作所为」という成語のように
「作」や「为」を使った成語はいくつかあります。
敢作敢为 gǎn zuò gǎn wéi
恐れずに思い切って事を行う
胡作胡为 hú zuò hú wéi
法律や世論に関係なく悪いことをすること
バカみたいに振る舞うこと
また「大错特错」のような
「大〜特〜」の形で、〜の部分に
同じ動詞を用いた成語もいくつかあります。
意味は「程度が甚だしい」「規模が大きい」
ということを示します。
大吃特吃 dà chī tè chī
食って食って食いまくる
大书特书 dà shū tè shū
人によく知られるようにはっきり書く
また、「〜错〜错」のような成語もあります。
将错就错 jiāng cuò jiù cuò
間違いを押し通す
同じ漢字を使った成語を関連づけて覚えて
成語の語彙数を増やしていくのもいいかもしれません。
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